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双六の歴史と文化

人間は遊び心を持っているからこそ人間です。
ジョン・ホイジンガーは、「遊びの精神が人類の歴史を作った」とし、人間を遊びの動物=『ホモルーデンス』と呼びました。日本でも「遊びをせんとや生まれけん」というように、昔から、子供の自由な心、しなやかな遊び心を大切にしてきました。

この遊び心こそが人間を人間たらしめ、人類の創造性をおおいに刺激してきたのです。
今から150万年、ヒトを猿と分け隔てたのは、火と道具であり、その道具はやがて遊戯道具へと発展していきました。ちょっと遠回りですが、先ずは遊戯道具の歴史を世界史の中に見出し、次に盤上双六のルーツを辿り、最後に日本の絵双六の起源にアプローチしてみたいと思います。

途中、”さいころ”の原っぱや”絵巻物”の横丁で道草を食うかもしれませんが、それも一興であります。

■双六の世界史■

紀元前3200年のウルの遊戯盤
ツタンカーメンとセネト
さいころの起源
バックギャモンの盛衰
中国の盤上遊戯

■双六の日本史■

日本の双六の起源
賽と盤の分離
「すごろく」という呼び名の由来
絵双六の誕生
双六の種類

■双六と文学■

絵双六のある風景
俳句に詠まれた「双六」
短歌に詠まれた「双六」
古典と「双六」

■大正ロマンと絵双六■

大正ロマンとは?
大正ロマンを支えた出版文化

浮世絵と双六の関係
少年・少女雑誌と絵双六の蜜月時代
大正ロマン絵双六の価値
大正ロマン絵双六の選定基準


*参考文献
増川宏一氏 「盤上遊戯」「すごろくT」「すごろくU」(法政大学出版局)
山本正勝氏「双六遊美」(芸艸堂)
小西四郎 寿岳章子 村岸義雄各氏「双六」(徳間書店)
高橋順二氏編「日本絵双六集成」(柏美術出版)
米田雄介「正倉院宝物の故郷」(大蔵省印刷局)

*参考文献・サイト(大正ロマンと絵双六)
<書籍>
江戸の生業事典(渡辺信一郎 東京堂出版)
<サイト>
菊陽町図書館(日本一の少女雑誌コレクション)
我が国における『少女雑誌』の誕生と変遷  『中京女子大学子ども文化学研究 第9号』(中京女子大学子ども文化研究所/02.03発行)
大衆少年雑誌の成立と展開 ―明治期「小国民」から大正期「日本少年」まで―
「国文学」第46巻6号 2001年5月号(2001.5.10 学燈社