|  
               ■読み下し文 
               
              「やあ、皆まつぼうちゃん、 
                あのふきやで玉子を  
                吹き取らうじやねへか。 
                「おいらは宅(うち)に玉  
                子はいくら 
                ** 
                から、嫌よ。 
               「へんお姉の家に幾ら 
                もある玉子は観音 
                様の玉子であらうな▲ 
               「あ、観音様にいるには  
                鶏の玉子さ。  
              
              ▲△○→段落の繋がり方を示す記号 
                *→判別できない文字  
              ■大江戸瓦版■ 
                 吹き矢について 
                 
               
              江戸時代に書かれた忍者の本「万川集海」の忍器篇に吹き矢の矢の図が記載されている。 
                また井原西鶴の書いた元禄元年1688年の日本永代蔵 には、まだ吹き矢の細工人がいると記されており、その頃には揚弓場、半弓場で小型の弓や吹き矢を用いたゲームが盛んだった。 
                江戸時代には、的に矢が刺さると賞品をだすなど大人の遊技にもなった。 
                |