|  
               ■読み下し文 
               
              「なるほど、飛び矢からすが空 
                をうまく 
                ** から、こんなに飛んでくるのサ。 
                おいらなん  
                ぞも、こんな看板をきてゐては 
                いけねへから、はやく羽を一チ  
                まい▲ 
                さんだんして舞ひなほしと 
                出掛けやうか▲ 
                いや大分腹がきたやま 
                だ。どら弁当を開いて、  
                ゑをつかいやせふ。 
              
              ▲△○→段落の繋がり方を示す記号 
                *→判別できない文字  
              ■大江戸瓦版■ 
                 矢場の矢とり女ついて 
                 
               
              盛り場や寺社の境内にある楊弓(ようきゅう場で色を売っていたのが、「矢取り女」。     楊弓は長さ2尺8寸、矢は9寸2分、射手と的の距離は7間半で、庶民の遊戯として始まったものである。 
                 
                |